老人性難聴
「近頃、遠くが見えなくなった」
「もの忘れが激しくなった」
など、年をとると、身体の各所の衰えからくるさまざまな老化現象が起こってきます。なかでも「最近、音がよく聞こえなくなった」という訴えをよく耳にします。これが「老人性難聴」という老化を原因とする障害です。
老人性難聴はほとんどの場合、両耳に起こり、加齢とともに進行していきます。多少の個人差はあるものの、老人性難聴は小さな音や遠くの音が聞こえなくなり、とくに高音や「ク」や「ソ」といったカ行やサ行の特定の音が聞こえにくくなるというのが一般的です。
また、老人性難聴では耳鳴りを訴える人も多く、寝ている時に耳鳴りがして眠れないという声を聞きます。
こうした老人性難聴を引き起こす原因は、加齢による細胞の衰えだと言われています。
以降に説明する、人間が音を感じるためのメカニズムを元に、老人性難聴の原因を探ってみましょう。
音を感知するメカニズム
人間が音を感知するには、音の実態である音波の振動を感知しなければなりません。この音の振動を集める器官が「耳たぶ」です。
耳たぶで集められた振動は、「外耳道」と呼ばれる耳の穴で増幅され、その奥にある「鼓膜」を振動させます(ここまでの部分を「外耳」といいます)。
鼓膜の振動は、その内側にある三つの「耳小骨」(つち骨、キヌタ骨、アブミ骨)へと伝達され(ここまでの部分を中耳といいます)、さらにその内側の内耳にある「蝸牛」と呼ばれる器官に伝えられます。

人間が音を感知するには、音の実態である音波の振動を感知しなければなりません。この音の振動を集める器官が「耳たぶ」です。
耳たぶで集められた振動は、「外耳道」と呼ばれる耳の穴で増幅され、その奥にある「鼓膜」を振動させます(ここまでの部分を「外耳」といいます)。
鼓膜の振動は、その内側にある三つの「耳小骨」(つち骨、キヌタ骨、アブミ骨)へと伝達され(ここまでの部分を中耳といいます)、さらにその内側の内耳にある「蝸牛/かぎゅう」と呼ばれる器官に伝えられます。
まず蝸牛の中に詰っているリンパ液が、耳小骨から伝わってきた振動で震えます。そして、その振動を、やはり蝸牛の中にある有毛細胞という感覚器官が感じ取って、電気信号に変換します。
この電気信号は蝸牛の中にある「ラセン神経節細胞」に伝えられ(ここまでの部分を「内耳」といいます)、内耳と脳を結ぶ聴神経を経由して脳へと伝達されます。
そして、最後に脳が受け取った電気信号を解析して、音を感知するのです。
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